奈良の税理士・布江田(フエダ)会計事務所のHPに訪問していただき
ありがとうございます。
仕事上融資や資金繰りについての相談を受けることが多いのですが
ほとんどのかたが金融機関や融資・資金繰りについて
知らなかったり誤解をしているので
今回は「お金を借りる前に知っておこう」と題して
金融機関や融資・資金繰りについて
あれこれ解説していきたいと思います。
既に借入がある場合も知っておいて損はないので
是非最後までご覧下さい。
金融機関や融資・資金繰りに関する用語
まずは、基礎知識としてこの用語は必ず覚えておいてください。
今回出てこないものもありますが、覚えておいて損はありません。
「債務超過」
借入金などの負債の合計が、預金などの資産の合計を上回っている状態。
「キャッシュフロー」
一定期間に流入するお金キャッシュ・イン・フロー
その逆の流出するお金キャッシュ・アウト・フロー
両者を総称して「キャッシュフロー」と言います。
簡単にいうとお金の流れのことです。
(CFと記載されることもあります。)
「リスケ」(正式名称はリスケジュール)
業績の悪化により融資の返済が出来なくなるなどの理由で
銀行に依頼し毎月の元金返済を少なくしてもらったり
返済を猶予してもらったりすること。
「信用保証協会」
中小企業・小規模事業者の金融円滑化のために設立された公的機関。
詳しくはこちら
「プロパー融資」
プロパー融資とは信用保証協会をはさまずに
直接銀行からお金を借り入れる融資のこと。
「保証付融資」
銀行などから融資を受ける際に
信用保証協会が保証をしている融資のこと。
メガバンクと地方銀行の違いは??
銀行は都市銀行・地方銀行・第二地方銀行・信用金庫・信用組合に
分類され上から順番に銀行の規模は小さくなっていきます。
ちなみにこの分類は民間の金融機関なので
公営の日本政策金融公庫はどの分類にも該当しません。
都市銀行とは三菱UFJ銀行などの俗に言うメガバンクのことで、
地方銀行とはその名のとおり地方の銀行のことで
奈良では南都銀行などが該当します。
信金や信組は店名に入っているのでそのままです。
これらの金融機関は規模が違うのは当然なのですが
それぞれ融資先や融資姿勢に違いがあるので
お金を借りようとしている又はすでにどこからか借入をされている場合には
自分の会社の事業規模に合った銀行とお付き合いするのが大切です。
お付き合いする金融機関の選び方
これはあくまでも私の経験や勉強したなかでの感覚だということを
あらかじめご了承ください。
都市銀行や地方銀行で融資を断られるような中小企業の場合
地域密着型と呼ばれている第二地方銀行・信用金庫・信用組合ならば
融資を受けることが出来る場合があります。
ですので、売上高が5億円以下ぐらいの中小企業の場合は
第二地方銀行・信用金庫・信用組合をメインバンクとして
お付き合いしているところが多いです。
都市銀行や地方銀行から融資を受けていることがあっても
保証付融資がほとんどです。
保証付融資の場合、借入利息+保証料(一括前払)なので
資金調達コストがプロパー融資より高くなる場合が多く
さらに保証付融資の場合、一企業の保障枠が決まっているので
保証付での融資の限度額が決まっています。
上記の理由もあるので、売上高が5億円以下の中小企業の場合は
第二地方銀行・信用金庫・信用組合をメインバンクとして
お付き合いしていくほうが良いのではないかと思います。
あとがき
今回は税務ではなく、融資や資金繰りに関する
財務についてお話させていただきました。
布江田会計事務所では、銀行融資プランニングサービスという
融資や資金繰りに特化したサービスもさせて頂いております。
興味のある方は下記のお問い合わせページから是非どうぞ。
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